このページの目次

【対象者と前置き】

【初心者向けQ&A】

【エンコードに関する知識、情報など】

【配信テスト】

【視聴者はよ配信】




【対象者と前置き】 「とりあえずまともに配信することはできる程度には知識のある人であり、なおかつ もっと高品質な配信を目指したい、あるいは高品質な配信に興味がある人」 を対象としています。 「ここはこういう設定にしましょう」という記述はいろいろなサイトで見かけますが、 なぜいいのか、どういう効果があるのかなどについてまで言及しているサイトはほとんどありません。 これでは応用が利かないので、自分の環境に合った設定を煮詰めることができません。 私より詳しい人もいることとは思いますが、WMEのヘルプを読んだり テストを繰り返した結果に得られた、私なりの考え方を書いておきます。 なお、ヘルプ以外にはほとんど何も読んでいないので、専門的な知識はありません。 しかし、ヘルプと実際のテストから得られた情報を書いているので、少なくとも配信に関しては 間違ったことは書いていないと思います。
【初心者向けQ&A】 解答や手段を書いているだけなので、知識として得られるものは多くありません。 詳しく知りたい人はもっと下を読んだほうがいいです。 Q:『ビデオ ビット レート』を上げずに画質を良くしたいです。 A:1.『ビデオ サイズ』を小さくする 2.取り込み対象と同じ『ビデオ サイズ』にする(※) 3.『フレーム レート』を下げる 4.『ビデオの滑らかさ』を上げる 5.『パフォーマンス』『プリセット』といった項目を高品質寄りに設定する 6.asf(wmv)形式での配信をやめる があります。 ※画質は上がりませんが、小さな文字は『ビデオ サイズ』を小さくするよりも こっちのほうが基本的に見やすくなります。 Q:配信ビットレートはどのくらいまでなら大丈夫でしょうか? (配信対象に対する適当なビットレートではなく配信対象の関係ない使用可能上限ビットレートという意味) A:ご自身の回線速度に余裕があっても、ビットレートの合計は1Mbps以内にしておくことをおすすめします。 ストリーミング配信において、あまりにもビットレートが高くなってしまうと 受信しきれなくてまともに視聴できない人が出てくる可能性があります。 しかしここ数年は、1Mbpsを超えるビットレートを推奨している配信サイトも多いですね。 Q:オーディオに割くビットレートはどのくらいがいいでしょうか? A:配信内容によって使い分けるのが一番ですが、 私は「ビデオビットレートの10%」を目安にしています。 ビデオビットレートが640kbpsならオーディオ64kbps(合計704Kbps)ですね。 「32Kbpsで十分」「最低でも64Kbpsはないと」などといった話をよく見ますが、私には あまり違いを感じられなかったのでわかりません。 Q:パソコン性能は低いですが、回線速度に余裕があります。おすすめの設定はなんでしょうか? A:まず、ビデオコーデックを『Windows Media Video V7』にしてください。 映像が粗く、激しい動きにも弱いですが、基本的には軽く、高い『ビデオ ビット レート』を割けるなら 画質もあまり問題にならないと思います。 ほかの設定は、画面を縮小しても高い『ビデオ ビット レート』によって 文字が見えなくなるのを防ぐことを優先的に意識するといいです。 配信対象によって違いはありますが、縮小しすぎるとどれだけ『ビデオ ビット レート』を割いても 文字がつぶれてしまうことには注意します。 Q:パソコン性能に余裕はありますが、回線速度が遅いです。おすすめの設定はなんでしょうか? A:まず、ビデオコーデックを『Windows Media Video 9』にしてください。 画質が高く、負荷も安定しています。 そして『パフォーマンス』を『高品質』寄りにしてください。しかし一番右は かなりのパソコン性能が求められます。テストも行いながら、慎重に操作してください。 ほかの設定は、『ビデオ サイズ』をできるだけ等倍に近づけて 文字が見えなくなるのを防ぐことを優先的に意識するといいです。 取り込み対象と等倍なら低ビットレートでも文字が見やすいです。 ただし、フレームの欠落には注意します。 Q:配信に自分の名前や情報などを載せている人を見ます。どのようにすればいいのでしょうか? A:『属性』から設定することができます。 Q:キャプチャーソフトのプレビューの黒枠を消したいです。 A:クロップ機能を持っているキャプチャーソフトを使うのが一番ですが、 SCFH DSFの『Drag here.』ではなく『範囲選択』で指定して取り込むことでも、 黒枠を映さず配信することはできます。 ただしこのやり方は黒枠を配信画面に映さなくするだけであって、黒枠自体は消えません。 Q:縦横比がおかしかったり、上下や左右に黒枠が出てしまいます。 A:WMEの『ビデオ サイズ』の数値と、SCFH DSFに表示されている数値が等しいか確認します。 ここが等しくないと縦横比が崩れたり、黒枠が出ます。 等しかった場合、次にSCFH DSFの『レイアウト』を確認します。 ここに映っている割合で配信されるということに注意します。 基本的に、枠いっぱいまでドラッグして伸ばしてください。 WMEの『ビデオ サイズ』の数値と、SCFH DSFに表示されている数値が等しくない場合、 黒枠があってもよく、縦横比を直したいだけであれば、SCFH DSFの『アスペクト比維持』に チェックを入れることで、配信を中断させずに縦横比を直せます。 Q:字幕が映りません。 A:SCFH DSFの『レーヤードウィンドウ表示』にチェックを入れることで映るようになります。 字幕に限らず、『レーヤードウィンドウ表示』にチェックを入れることで大抵のものは 映るようになります。 ただし、『Windows Aero』のせいで映らなくなっている場合もあります。 詳細を書くと「初心者向け」から外れてしまうので、下のほうにある当該項目をご覧ください。 Q:WMEの『ビデオ サイズ』が4の倍数でしか指定できません。細かく指定できるようにしたいのですが。 A:『圧縮』にある『ビデオ入力と同じ』のチェックを外すと、2の倍数まで指定できるようになります。 ただし、2の倍数よりも4の倍数にするほうが、4の倍数にするよりも8の倍数にするほうが、 そして8の倍数にするよりも16の倍数にするほうが好ましいといわれているようです。 ヘルプに載っておらずググって得ただけの知識なので説明できるほどわかっていませんが。 Q:おすすめの設定教えてください! A:環境や配信対象などを書いてくれないと答えようがない、と言いたいところですが……。 実は、WMEの初期状態に選択されている設定のままでも問題ありません。 しかし、『ビデオ サイズ』が小さいからと、『フレーム レート』29.97fps、 『ビデオ ビット レート』241Kbpsのまま、『ビデオ サイズ』を上げることは、 フレームの欠落がほとんど避けられなくなるため、やめておくべきです。 『フレーム レート』を半分にするか、『ビデオ ビット レート』を倍にすることで、 『ビデオ サイズ』を320x240から、448x336程度まで上げることができます。
【エンコードに関する知識、情報など】 しっかり知りたい人向け。Q&Aよりもこっちのほうが読んでいてためになると思います。 しかしそれでも、WMEのヘルプを熟読した人にとって目新しい情報はほとんどありません。 《良い配信の基本》 1.接続が安定してできること 2.配信者側の回線速度不足やパソコン性能不足によるバッファを起こさないこと 3.取り込み範囲や縦横比が正常であること、文字がつぶれていないこと 4.音割れを起こさず、なおかつ適切な音量バランスで聴こえていること 5.フレームの欠落が発生していないこと 数字の小さいものから順に重要です。 『ビデオ サイズ』を縮小する場合は、文字がつぶれてしまわない程度に。 フレームを削減する場合は、低くしすぎて状況がわからなくなってしまわない程度に。 『ビデオ ビット レート』を削減する場合は、『欠落したフレーム』が出てしまわない程度に。 ビットレートと回線速度の細い視聴者を意識できるようになると、さらに良いです。 《画質》 『ビデオ ビット レート』がそのまま画質に直結するわけではありません。 わかりやすくするため簡単な説明になりますが、 『ビデオの滑らかさ』50、『コーデック』Windows Media Video 9、を前提に考えると、 用意された『ビデオ ビット レート』は、『ビデオ サイズ』と『フレーム レート』と画質が 奪い合うことになります。 これは言い換えると、『ビデオ ビット レート』を上げなくても 『ビデオ サイズ』や『フレーム レート』を小さくすることでも画質はいくらか上がるのです。 また、もしビットレートに余裕があるのなら、『ビデオ ビット レート』は 足りるか足りないかわからないくらいよりは、少し多めに割いておいたほうがいいです。 余った『ビデオ ビット レート』は画質に回されるので、無駄にはなりません。 《パフォーマンスの効果》 パフォーマンスや配信形式(例:wmvとflv)などの画質にかかわる設定は、 元のビットレートが低いほど効果を実感できます。 『ビデオ ビット レート』に+100Kbpsされる、と例えればわかりやすいでしょうか。 100Kbpsが200Kbpsになることは違いを感じられますが、1100Kbpsが1200Kbpsになっても 違いはほとんど感じられません。 そのため、これらは低ビットレートでやりくりしたい人に真価を発揮します。 代償として、パフォーマンスを高品質寄りにしていくごとにCPUへの負荷が増大します。 体感では、メモリを一つ動かすごとに「+0 → +1 → +2 → +4 → +8 → +16」と負荷が倍増していく 印象です。 また、+0 → +1 のときの変化よりも +8 → +16 のときの変化のほうが画質向上効果が大きいということは ないと思います。 余談ですが、『出力』タブの下にある項目が、 『ファイルへ保存』と書かれていれば『ブロードキャスト時』を参照し、 『ファイルにエンコード』と書かれていれば『ファイルへのエンコード時』を参照します。 さらに脱線すると、パフォーマンスは、ビデオコーデックが『Windows Media Video 9』でないと 有効になりません。 またさらに脱線。ヘルプには『Windows Media Video 8.1』でも有効とありますが、 私の環境では『Windows Media Video 8.1』を選択することができず、さらに 『Windows Media Video 8.1』に関する情報がほとんどないのでわかりません。 少なくとも『Windows Media Video V8』では有効になりません。 《『ビデオ サイズ』と『フレーム レート』の共通点》 『ビデオ サイズ』も『フレーム レート』も、 『ビデオ ビット レート』とパソコンの性能を求めています。 『ビデオ サイズ』も『フレーム レート』も、大きくなればなるほど、より多くの 『ビデオ ビット レート』とパソコンの性能を求めます。 『ビデオ ビット レート』かパソコンの性能のどちらかが足りない場合、 動画の品質は大きく落ちてしまいます。 《『ビデオの滑らかさ』について》 『ビデオの滑らかさ』は、『ビデオ ビット レート』が足りない場合に 「画質を落とすか(フレーム維持)」「フレームを落とすか(画質維持)」の 優先度を決める項目です。 画質を落とす、フレームを落とす、どちらも良くない状況なので、この項目は 中間点である50から変える必要は基本的にありません。 『ビデオ ビット レート』を十分に用意して、変える必要のない設定を組むべきです。 しかし、『ビデオ ビット レート』を十分に用意した上で、万が一の一時的なフレーム欠落への対策として テストではない実際の配信時に限り、『ビデオの滑らかさ』を50未満にしておくというのはよい考えです。 《『バッファ サイズ』について》 簡単に説明すると、これは動画を送信する前にエンコーダが動画情報を 反芻する秒数になります。この値を大きくすると、動画の品質が少し上がります。 (多分、バッファサイズ内でABR的な処理を行っているのだと思います。WMEは完全なCBRにはなりません) しかし動画情報を反芻するため、設定した秒数だけ送信に余計な時間がかかり、結果 視聴者とのずれが大きくなってしまいます。 品質が高まるとはいえ、配信は鮮度が命なので考えなしにこの値を大きくするのは考えものです。 ところで、「回線の細い人は『バッファ サイズ』を大きくしたほうがいい」という情報を 見たことがあります。 しかし、私にはその意味がよくわかりませんでした。 回線速度が明らかに足りていない場合には無意味だと思いますが、 その一方で、回線速度が不安定な場合には有効な手段だと思います。 《動画のカクカク改善》 できる限り、『フレーム レート』と『平均 fps』の値が近くなるようにすることが大事です。 『フレーム レート』30fps → 『平均 fps』20fpsよりも、 『フレーム レート』15fps → 『平均 fps』15fpsのほうが見やすいことが多いです。 『フレーム レート』と比較して『平均 fps』が90%以下しか出ていないようなら、 設定を見直すべきです(例:設定30fpsなら27fps)。もちろん100%が理想なのですが。 『フレーム レート』の値を変えて改善を試みる際、値を大きくするのではなく 小さくすべきということに注意します。 大きくすると、『フレーム レート』と『平均 fps』の差が広がり、 さらにカクカクを感じてしまいます。 ちなみに、『欠落したフレーム』を見ることは効果的とは言えません。大事なのは割合です。 『フレームの合計』が200で、そのうち『欠落したフレーム』が100だと 全体の50%も欠落していることになりますが、 『フレームの合計』が20000で、そのうち『欠落したフレーム』が100だと 全体の0.5%しか欠落していないことになります。 さて、『平均 fps』が下がってしまう主な原因は、 「ビットレート不足」と「スペック不足」の2種類があります。 前者であれば、主に以下を行うことで改善が見られます。 1.『ビデオ サイズ』を小さい値にする 2.『フレーム レート』を小さい値にする 3.『ビデオ ビット レート』を大きい値にする 4.『ビデオの滑らかさ』を小さい値にする 後者であれば、主に以下を行うことで改善が見られます。 1.より高性能なパソコンに変える 2.よりパソコンへの負荷が少ないエンコード設定にする 3.不要なアプリケーションを終了させる 4.その他、ゲームの設定を変えるなどしてパソコンへの負荷をできる限り減らす 原因がどちらにあるかは、 『欠落したフレーム』が出て『平均 fps』も下がったなら前者、 『欠落したフレーム』は出ていないのに『平均 fps』が下がったなら後者、 と判断できます。 (後者についてはほかにも考えられることがいくつかあるのですが、私自身が そのすべてについて言及できるほど詳しくないので省略します) 《ほかのものが映らない問題 (Windows Aero)》 配信者にとって、『Windows Aero』は天敵です。 これが有効になっている状態で、範囲指定取り込みではなく ウィンドウ取り込み(『Drag here.』)をすると、当該ウィンドウ以外が映らなくなります。 (これに対しては、SCFH DSFの『レーヤードウィンドウ表示』は関係ありません) 突然変なウィンドウが前に出ても映らないという意味では安全でもあるのですが、 ゲーム画面とメモ帳や字幕を重ねて配信している人や、ちょっとウェブブラウザを見せたいというときには、 少し面倒くさいと感じるかもしれません。 すでに書いているのでおわかりかと思いますが、対処法としては以下の2種類があります。 ・『Windows Aero』を無効にする ・ウィンドウ取り込みではなく範囲選択取り込みにする このうち、「『Windows Aero』を無効にする」については、Windows8以降では困難です。 また、「ウィンドウ取り込みではなく範囲選択取り込みにする」については、環境によって fpsが落ちて、動画のカクカクにつながることがあります。 つまるところ、Windows7のパソコンを買って、またはWindows7のパソコンを修理して、 Windows7のパソコンでAeroを無効にする、というのが一番いい対処法です。 それができなければ、fps低下を覚悟して範囲選択取り込みにするしかありません。 《SCFH DSFメモ》 ・ウィンドウ指定取り込み(『Drag here.』)だと、余計な範囲まで取り込んでしまって (例:ウェブページに埋め込まれたブラウザゲームだけ取り込みたいのにウィンドウ全体を取り込む) 範囲選択取り込みにしないといけないという場面があります。 しかし、Aeroに冒されているパソコンだと、範囲指定取り込みは避けたいところです。 そんなときは、まずウィンドウ指定で余計な範囲も一緒に大きく取り込み、その後『レイアウト』を見ながら SCFH DSFの『範囲』から手入力してトリミングすることで、結果的に範囲取り込みと同じことができ、 なおかつAeroにじゃまされることのない高いfpsでエンコードできるようになります。 ・SCFH DSFは、パソコンでメインにしているディスプレイの解像度以上のサイズは取り込めません。 例えば、メインディスプレイ1920x1080にサブディスプレイ1024x768があっても2944x1080は映せませんし、 メインディスプレイ1024x768にサブディスプレイ1920x1080という構成だと、縦幅768を超えるウィンドウは サブディスプレイに映してもちゃんと取り込むことができません。 対象ウィンドウの下部が犠牲になり、SCFH DSFはそのぶん縦に引き延ばす、または 上下に黒枠が入った状態(『アスペクト比維持』有効時)で映し出します。 ちなみに、SCFH DSFを使わず、WMEのソース → ビデオ → 『画面の取り込み』なら メインディスプレイ1024x768にサブディスプレイ1920x1080でも全く問題ないので、原因があるのは SCFH DSFで確定です。 《キーフレームについて》 フレームは基本的に、直前のフレームと違いのある部分だけを更新するようになっています。 こうすることで更新する部分を減らし、必要とするビットレートを減らしています。 (このときのフレームをデルタフレームと呼びます) しかし、デルタフレームだけでは少しずつ画面が汚くなっていきます。 それに対して、前の情報を使い回さないフレームであるキーフレームがあります。 あなたが経験豊富であったり、配信視聴暦の長い人なら、ストップウォッチやメモ帳などの字に 跡のようなものが残ることを見たことがあるかもしれません。 これらが残る原因はデルタフレームであり、それが一時的に消えるタイミングも、 キーフレームが入るときなのです。 画面や色などがひどく崩れてしまったときにも、キーフレームが入れば直ります。 車におけるワイパーのようなものでしょうか。 余談ですが、動きのない画面をエンコードしていると、『モニタ パネル』の『統計』タブにある 『現在のビット レート』の数値は極めて低い値を示しますが、それでもたまに一瞬だけ 『現在のビット レート』の数値が高くなります。まさにその瞬間に キーフレームが入っているのです。 デルタフレームは直前のフレームと違いのある部分だけを更新しますが、それは言い換えると 直前のフレームを持っていない場合は何もできないということを意味します。 配信に接続した直後の数秒間に映像が映らないのはこのせいです。 また、デスクトップの描写が一時的に止まって配信画面が一時的に 消えたとき(例:ユーザーアカウント制御)にも同様に、 キーフレームが入るタイミングを待つことになります。 このように、キーフレームの存在は偉大なものとなっています。 ならば『キー フレームの間隔』の数値を小さくして頻繁にキーフレームを入れたらいい、 あるいはすべてキーフレームにしたらいい、とあなたは考えるかもしれません。しかし、その 前の情報を使い回さないフレームは、デルタフレームよりも多くの『ビデオ ビット レート』を使います。 そのため、キーフレームを入れすぎると『ビデオ ビット レート』を使いすぎることで、 キーフレームが入っていないときの画質が落ちたり、ひどい場合には フレームの欠落が発生してしまいかねません。 《ビットレートの目安》 適切なビットレートは配信対象によって異なるということは言うまでもありませんが、 最低限必要なビットレートを求めていく上で、「画素数×フレームレート÷10000」で 単位をKbpsにしたものを当てはめることは、とても簡単に計算できる一つの目安に なれるかもしれません。 しかし、キーフレームとデルタフレームの存在があるので、実際はうまく計算が合わないこともあります。 キーフレームはフレーム単位ではなく時間単位で入るので、例えば 「10fps→20fps」で2倍のビデオビットレートが必要になるというわけではありません。 フレームレートが多いほどキーフレームの割合が減ってデルタフレームの活躍する場が多くなるので 「10fps→20fps」のときより「20fps→30fps」のときのほうが必要となるビットレートは少ないです。 さらに、(これは知識不足のためにうまく説明できませんが)解像度についても、小さい画素数のほうが 上記の式に対して必要なビットレートはやや多くなるようです。 具体例としては、「640x480の600Kbps」よりも「320x240の150Kbps」のほうが低画質になります。 「640x480の300Kbps」が「320x240の150Kbps」と同じくらいになるでしょうか? そのため、「画素数×フレームレート÷10000」の計算式は使わないか、使うとしても ・ほんの参考程度に留める ・計算結果が小さい値であるほど、多めのビットレートを割く ということに気をつける必要があります。 《オーバーヘッドの一覧》 必要となるオーバーヘッドの大きさは、合計ビットレートによって変わります。 以下は、その一覧です。 括弧内の数値は、オーバーヘッド込みの数値です。 3 Kbps 〜 16000 bps (19000 bps) 4 Kbps 16001 bps (20001 bps) 〜 30000 bps (34000 bps) 5 Kbps 30001 bps (35001 bps) 〜 45000 bps (50000 bps) 6 Kbps 45001 bps (51001 bps) 〜 70000 bps (76000 bps) 7 Kbps 70001 bps (77001 bps) 〜 224999 bps (231999 bps) 9 Kbps 225000 bps (234000 bps) 〜 コーデックを変えたり、オーディオを消してビデオのみの状態にしたりしても同じなので、 どの条件でもこうなるかと思います。 余談ですが、合計ビットレートが2147483647 bpsを超えると、 オーバーフローしてマイナスになるというバグがあります。 《プロセスの優先度について》 性能の低いパソコンで配信する場合にwmenc.exeの優先度を上げることは、 一つの手段として確かにあります。 しかし優先度は相対的なものなので、一つのプログラムの優先度を上げると、ほかのプログラムの 動作が鈍くなってしまいます。そのため、上げずに済むのであれば上げないほうがいいです。 もしCPU使用率が常に100%になっているのなら、優先度を上げるのではなく配信設定を見直すべきです。 ヘルプにも、「一般的に、CPU の負荷 (モニタ パネルの [全般] タブに表示されます) が 継続的に 80% 以上になる場合は、コンピュータのアップグレードを検討する必要があります。」と 書かれています。 ちなみに、優先度を上げる場合はキャプチャーソフトやパソコンゲームの配信対象も 一緒に上げたほうがいいです。ゲームの動作が鈍くなってしまっては、 せっかくWMEの優先度を上げても意味がありません。 《テストの目的を持つ》 テストする際、きちんと目的を持たないと非効率的になったり、テストの途中で 自分が一体何のためにしているのかよくわからなくなってしまうことがあります。 品質と負荷は近い関係にあることが多いですが、それでも 品質に関するテストなのか、負荷に関するテストなのかをしっかり意識しておかなければ いけません。 例えば品質の比較なら、あえてフレームの欠落を多く発生させる設定にすると 違いがわかりやすくなり、テストが楽になります。 この場合は例えばビットレートを落とすといいですね。 《もっと配信に関する知識がほしい》 WMEのヘルプを熟読しましょう。いろいろ載っています。 《メモ》 ビデオ サイズ 240x160 フレーム レート 60fps キー フレームの間隔 20秒 ビデオ ビット レート192.999Kbps バッファ サイズ 3秒 ビデオの滑らかさ 50 パフォーマンス 100(CPUは問題なし) この設定で、ネットサル(エミュ)でピッチの外から50秒間カメラを回す(逆斜め下入力による高速回転)。 スタジアム 433(欠落fps)/3049(合計fps) 北極 962/3023 地下帝国 0/3011 宇宙 1601/3002 海底都市 0/3007 海賊の島 833/3006 砂漠 0/3008 火吹き山 988/3005 サンダーランド0/3004 最もフレーム欠落が発生しやすいピッチは宇宙だった。 さっきの設定で回す+宇宙では、23fpsでも欠落あり、22fpsでは5分間回しても欠落なし。 ビデオサイズを480x320にすると、7fpsでも欠落あり、6fpsでは5分間回しても欠落なし。 キーフレームの差はあるだろうけど、おおむね 240x160の22fps = 480x320の6fps ということがわかる。
【配信テスト】 実はどちらもほとんど同じです。 《『ファイルにエンコード』での確認》 ポート開放の確認にはなりません。 映像や音声の圧縮具合を見ることができます(文字がつぶれていないか確認できます)。 ファイルとして保存できます。 《動画再生プレイヤー『localhost:xxxx』『127.0.0.1:xxxx』での確認》 ポート開放の確認にはなりません。 映像や音声の圧縮具合を見ることができます(文字がつぶれていないか確認できます)。 配信の遅延を知ることができます。 どちらもポート開放、回線速度(バッファ)の確認にはならないという点には注意です。 しかしそれでも、動画の品質に関する確認のほとんどは一人で済ませられますし、ポート開放の確認も ポートスキャンしてくれるウェブサイトを探せば済みます。 ほかの人に接続してもらって確認してもらう必要があるのは、特殊な環境での配信を除くと、 接続が安定するかどうか、バッファの確認くらいではないでしょうか。 一人で確認できることをわざわざ配信テストすると、怠け者と怒られてしまいますよ。
【視聴者はよ配信】 よく見るので。 Q:やり方がわからないから配信できないよ。 A:1.WMEとSCFH DSFを入れて起動します。 2.WMEの『ユーザー設定のセッション』を選び、入力ソースビデオに『SCFH DSF』を選びます。 3.出力の『サーバーにプッシュ』にチェックを入れ、PUSH配信に対応している鏡置き場で 接続の空いているURLを『サーバー名』に入れ、『公開ポイント』は適当に入力します。 4.鏡置き場を『Push配信』で設定し、『エンコードの開始』を押し、先ほどWMEに入力した 鏡置き場のURLを伝えます。 これで配信できます。SCFH DSFはなくても配信できます。 Q:プレイ下手だから配信できないよ。 A:下手なほうが先の展開が読めず、見応えもあるというものです。 「プレイのうまい=配信の楽しさ」ではないですし、 そも楽しませる配信をしなければならないということもありません。 Q:マイクがないから配信できないよ。 Q:ステレオミキサー入ってないからゲーム音とマイク音の両立ができないよ。 A:ラジオ配信はともかく、ゲーム配信であればマイクは不必要です。 Q:キャプチャーボード持ってないから配信できないよ。 A:パソコンゲームならキャプチャーボードは不要です。 Q:このパソコン性能低いから配信できないよ。 A:a.『ビデオ サイズ』を下げる(敵や文字等必要なものさえ見えれば320x240でも十分) b.『フレーム レート』を下げる(15fpsで十分。内容によっては10fpsでも) c.パフォーマンスをもっとも高性能にする、ビデオコーデックをV7にする(どちらか) d.フレームが欠落しない程度に『ビデオ ビット レート』を下げる(※) e.オーディオ形式をモノラルにする(※) f.オーディオビットレートを下げる(※) g.ビデオパネルを閉じる h.余計なプログラムを終了させる(メモリ不足にも効果あり) i.KoToEncoderを使う j.ゲームの設定を変えて軽くする このあたりを試してもだめなら、パソコンを買い換えたほうがいいんじゃないでしょうか。 ネットサーフィンや配信視聴すら満足にできないと思います。 パソコンの性能が極端に低い場合、「高品質の設定でテスト→×→徐々に品質を下げていく」ではなく 「極端に低品質の設定でテスト→○→徐々に品質を上げていく」というやり方のほうが テストしやすいかもしれません。少なくとも私はそうです。 ※効果はあると言われていますが、自分では未確認です。 Q:回線細いから配信できないよ。 A:最近は鏡置き場という神様がいるので、インターネットへの接続さえ安定していれば ほとんど問題ありません。 レトロゲームなら『ビデオ ビット レート』は100Kbpsを超えていればとりあえず 最低限は問題ないと思うので、安定して200Kbps出ていれば品質はともかく配信できます。(※) ※『ビデオ ビット レート』は、極端に低くすると圧縮の手間が大きくなり、 パソコンへの負荷が大きくなると言われています。ですので、 『ビデオ ビット レート』を100Kbps以下にすることはあまりおすすめできないかもしれません。 ただし、この情報について私は確認できていません。 Q:ポート開放できないから配信できないよ。 A:Push配信に対応している鏡置き場を使えばポートを開かなくても配信できます。 また、鏡してくれる人を募集するという手もあります。 Q:まだわからない点があるから配信できないよ。 A:遠慮なく聞けばいいと思います。 Q:やる気がないから配信できないよ。 A:なら仕方ない。
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